雪崩のメカニズムや弱層テストについて学び、雪崩の発生リスクを理解しました。弱層テストでは、雪面に負荷をかけて安定性を評価し、雪崩の危険度を把握した。
次に、ツェルトを使った梱包と搬送の訓練が行った。
遭難者をツェルトに梱包し、適切な方法で搬送することで、現場での救助活動の手順を習得しました。遭難者を梱包する際には、安定した姿勢を保ちながら、急がずに慎重に行うことが重要でした。
その後、ビーコン、ゾンデ、スコップの3点セットによる遭難者の捜索訓練が行われました。ビーコンを使って遭難者の位置を特定し、ゾンデとスコップを使って掘削して発見・救助する方法を学びました。ビーコンを使った捜索では、信号の方向と強度を確認し、正確な位置を特定しました。
最近はビーコンである程度の近いところまで探り当てたら、ゾンデを使って渦巻きを巻くように探す様にするのが主流なのだそう。
発見した後は取り出しやすいように横からスコップで掘っていく。
まずは空気を吸えるように顔付近の雪をどかす。
梱包しやすい台を作った後は、シートなどを準備して雪から体を出してからくるむ。
リュックで頭と足がぶらぶらしないように固定する。
また手をシュリンゲで結ぶ。
大阪方式の梱包
ロープで行うのでシュリンゲがない時には便利
カラビナで団子を作ってクローブヒッチで接続する。
クローブヒッチはしっかり締めて内側からロープが出ていく様にする。
上部、下部は土嚢と同じく折りたたみクローブヒッチをした後に輪っかにロープを通してほどけないようにする。
カラビナの団子に60cmのスリングをクローブヒッチで接続する。
120cmのスリングをシートベントで結び延長する。
シートベントだと長さが調整しやすい。
また搬送の際に運ぶときは万一要救助者が流れた際に巻き込まれないように襷掛けにしてはいけない。
流れないようにピッケルなどで固定しておくこと。
最後に、イグルーやスノーマウンテンによるビバークの方法について
イグルーは下部は大きなブロックで積み上げていきレンガのように内側にずらしながら積み上げていく。
ある程度の高さになったら内側で誰かに支えてもらいながら内側に積み上げていく。
イグルーの大きさを決めてその内側の雪でブロックを作っていくと中心部が低くなるのでやりやすい。
この講習を通じて、様々な技術や知識を習得するだけでなく、チームワークや協力の重要性を再認識できた。