2017年8月31日木曜日

ヨーロッパ遠征  その10 La Tour Ronde 2017/08/13



朝四時にラ・トゥール・ロンドに向けて出発
まだ真っ暗ですが午後から天気も悪いので早朝に出発。
ガイドが居なかったらこの暗さの中クレバスの縫い目を歩くのは無理です。





もともと予定していたダンデュジュアンは残念ながら氷が張り付いて難易度があがり今回は見送りました。
朝焼けに映るダンデュジュアンとても美しいです。

しかしすごい尖ってますねぇ。

巨人の歯というネーミングはぴったりあてはまります。
また次回チャレンジしたいです。





ラ・トゥール・ロンドの取り付きまでは氷河の上を1時間ほど歩きます。

あちこちにクレバスがありヒドゥンクレバスもあるので慎重に

常にピンと張った状態で距離を保ちながら歩いて2人とも落ちないように。

ロープにはバタフライノットの結び目を作る。
ロープの途中に結び目を作ることでクレバスに落ちた時に、この結び目がクレバスの縁に引掛かってそれ以上落ち込まないようにするためとのこと。

アイススクリューも持って落ちた時に確保できるようにしておく。

氷河の歩き方は下記に詳しく載ってましたがまさにその通りの手順でした。
色々と勉強になります。(私は最後に安全鐶付のカラビナをかけてもらうだけですけど)

http://www.yamanakama-sirius.org/oyakudachi/gijutsutext/glacier_mountaineering_rev2.pdf

クライミングはせずに氷河の上をウォーキングするだけのグループも結構ありました。



https://www.camptocamp.org/routes/54096/fr/tour-ronde-face-e-voie-normale

今回は緑のコースを行きます。
緑の点線が最後に懸垂下降するためのボルトが打ってます。


Col de Entreves

いきなり難しいです。
ガイドも苦労してたので結構時間がかかりました。



Col Freshfield
もうひとつのパーティーはここから取り付いてました。




Col Freshfieldを越えた後の大きなスラブ
滑り落ちたら谷底なので怖いです。

この山はモンブランと氷河を挟んで対面にあります。
最初見た時は「なんだ小さい山だなぁ」と少しがっかりしたんですが小さいのではなくて周りの山がでかすぎると言うことに登り始めていつまでたっても頂上に近づかないので気づきました。
今までの登山の中でもかなり上位に来るしんどさだったのですが、モンブランの裏側を見ながら歩いて、頂上に着いた時は疲労困憊の中かなりの充実感がありました.



最後に雪面を登っていく。
ここも滑落したら即死です。

今回高度慣れする機会が少なかったのでかなり息が上がったのですがそれでも休まずに歩くことが大事やけどそれが出来たのはようやったみたいなことをガイドから言われました。

普段からスポーツジムでトレーニングはしてるんやけど何が必要かなと聞くとクライミングしてもっと持久力を付けるのと低酸素状態でのランニングや自転車などのトレーニングかなと言われました

クライミングはジムでもすぐにバテてしまうのでやはり継続していかないとダメですね

不動でのアイゼン練習をずっと続けていけばいつかヨーロッパの面白いところに行けると思います。

あと富士山のお鉢周りは走って三周くらい出来るようになりたい。




モンブランと氷河を挟んで対面にある山で最初見た時はなんだ小さい山だなぁとがっかりしたんですが小さいのではなくて周りの山がでかすぎると言うことに登り始めていつまでたっても頂上に近づかないので気づきました




別のパーティーのガイドさんが頂上でチーズを切ってくれておすそ分けしてもらいました。
やっぱり本場のは美味しいです。




今までの登山の中でもかなり上位に来るしんどさだったのですが、モンブランの裏側を見ながら歩いて、頂上に着いた時は疲労困憊の中かなりの充実感がありました
ダンデュジュアンも遠くに見えます。
かなり歩いて来たんやなぁ。


頂上に名前を書くノートが会ったので書いておきました。
日本人の名前もありました。



帰りは懸垂で緑の点線のところを降りて元の道を引き返す。

1日だけならテントも張ることはできるらしいです。


コンパクトにまとめている動画がありました。





2017年8月30日水曜日

ヨーロッパ遠征  その9 トリノ小屋 2017/08/12

コスミックリッジの後イタリアまでロープウェイを使って移動。


クレバスだらけです。
冬はミディ先鋒からこの氷河の上をスキーで降りれるそうです。
楽しそう。


エギーユ・デュ・ミディからロープウェイ乗り継いでイタリアに来ました。
こちらではモンブランもモンテ・ビアンコと言う言い方になってイタリア語が標準になりました。


トリノ小屋と言う山小屋の雰囲気もイタリアらしくて陽気でラジオでノリノリの音楽が流れ出すとみんなで歌ったり、バーでワイワイしてたりとフランスとは全然雰囲気が違います


でもご飯はフランスの方が美味しかったかなぁ

ここでこの旅で初めて男女2人組の日本人と同部屋になった。
ガイドは雇わずに自分たちだけでクライミングをしているそうです。

マッターホルンやヨセミテの裏側にあるような山も自分たちだけで行っているとのことで世の中すごい人がいるもんです。

今回はトリノ小屋とコスミック小屋に泊まりながらTOPOの書いている洋書をAmazonで買って行けそうなレベルのところを探して回るんだそうです。

今回はアイスクライミング狙いだそうですがこの時期にできる場所あるんかな。

その他アルプスで役立ちそうなサイトとしては

YR

https://www.yr.no/place/France/Rh%C3%B4ne-Alpes/Chamonix~6614739/

ガイドさんがいつも使っていた天気予報サイト
ツールドモンブランで歩いていた人たちもよく使っていた。
スマホのアプリもあります。

IGN 紙地図

紙の地図はみんなIGNのを持ってました。
がAmazonではあまり売ってませんね。

http://www.mapsworldwide.com/ss/192/0/france-ign-maps.htm

アプリもあります。

http://professionnels.ign.fr/donnees


2017年8月29日火曜日

ヨーロッパ遠征  その8 The Cosmiques Ridge 2017/08/12




今日は晴れました!
今朝まで雲がかかってたのですがどんどん雲が取れていきます。


天気が回復すればモンブランの妹分みたいなモン・ブラン・デュ・タキュルって4000m峰と ダンデュジュアン(Dent du Géant)の先っちょに行く予定だったのですが、雪でアイス、岩のミックスになって難易度が上がってしまったのと大きな雪崩の危険が有るのでコスミックリッジ(The Cosmiques Ridge)ってところとLa Tour Rondeってところに行くことになりました。


Téléphérique de l'aiguille du Midi
ずっと雨だったからなのかエギーユディミディ行きのロープウェイ乗り場はとても混んでます。













Aiguille du Plan
中間駅に着くころにはモンブランもくっきり見えるようになりました。





コスミックリッジと言うのはコスミック小屋からアギューレディミディと言う3800m位にある有名な展望台に向けたコース

雪と岩のミックスなのでずっとアイゼン履いて歩いてました。
富士山と同じ高度くらいなんですぐに息が上がります。





エギーユ・デュ・ミディの④の出口からほそーい雪のエッジをアイザイレンして降りて行きます。
滑落したら終わりなのでハの字に開いてフラットフィッティングで慎重に歩く。

気温も上がり雪も柔らかくなっていたので怖くて写真撮れませんでした。



その後は安心して歩ける雪原を進みAbris simond hut付近の取り付きに進む。

正面にコスミック小屋
右にコスミックリッジ
左にはモンブラン・デュ・タキュール
が見える。



前日の雪でミックスになってます。



Elevation min/max : 3550 m / 3842 m
height difference: +300 m / -300 m
Rating AD
Gear
  Alpine rock climbing from F to AD
  Alpine snow, ice and mixed climbing from F to PD+



優秀なガイドのジュロームのリードに助けられて安心して登らせていただきました。



大きなスラブ
ガバもあってアイゼンの穴も結構あるので思ったよりは登りやすかった。
フォローで行っているからなんですけど、、

事前に不動でアイゼンによる岩登りの練習をしていたので、練習通りに小さな穴を見つけて少しずつ丁寧に身体を重力方向に立てながらやることでなんとか行けました。

ここをスイスイ登って行くガイドのスキルに見とれてしまいます


サマリーにあるように

A nice little classic, great for acclimatization, neither long, nor difficult and easy to do in a day using the cable car. On the down side it is very (too) popular.
1日で行けて、長くもなく難しくも簡単でもないクラシックコース
やはり人気があります。



途中こんなキレッキレの岩が、、、
ここもクライミングコースだそうです。


最後にアギーユデュミディに戻ってくるのですが観光客にいっぱい写真を撮られるのは快感でした 。





2017年8月26日土曜日

ヨーロッパ遠征 その7 シャモニーで休息 8/11

日本は山の日みたいですけど、ヨーロッパは今年も異常気象でシャモニーは今朝は4度まで下がりました。
今日も8度までしか上がらず寒いし少し風邪気味です。
僕が来るまでは20度超えてたんですけど



こんな日に山登っても雪なのでお休みです。
こんなコンディションの中単独でモンブランで遭難した日本人がおられたそうですが、、





なので我々日本人がモンブランと呼んでいるものが何なのか調べに来ました
日本人がモンブランと思っていたのは
torche marron
直訳すれば
栗の松明
と言うようです




ネットは簡単に信じたらダメですね
http://kerokero-info.com/2017/01/20/post-3377/
これからは栗の松明と呼ぶようにします。





※でもあとでエミリーさんに誕生日祝いでもらったモンブランは日本のモンブランによく似てた。




I found that the sweets Japanese call Monc Blanc is
Torche Marron in France.
Japanese says if its shape is like mountain, it can be named Monc Blanc

ヨーロッパ遠征 その6 Ecrins mountain range 8/9-10

せっかくエクラン山域まで来たのに今日も朝から雨



また低気圧が来るのでEcrins山脈の二泊三日の予定を中日のPic Gényを中止して2日間に縮まりました。

北鎌尾根のような岩陵歩きのコースを考えてくれてたみたいだったのですが残念です
天気が悪く何かあってもヘリは飛ばないのでリスクが高く正しい判断です。

昨日の道を引き返して下山予定の場所まで麓の道で移動してそこから1700mのアセンド、デセンド


ヨーロッパ式の登山なんで食事以外ほぼ休憩ないです。
その代わり自分のリズムで行けと言ってくれます
正直未体験ゾーンの距離でした、、

ようやく山頂が雲の中から見えてきましたがそこから取り付きまでが長いわぁ。。


Soreiller mountain hutの山小屋もこじんまりとして良かったです
本来泊まる予定でしたが残念


日本の山小屋みたいに岳が置いてるのにビックリ


この山は色んなレベルのコースがあるみたいで楽しそうです。


私はイケメンガイドのジロュームにリッジを上げてもらいました。
ソールを四年変えてないのでセカンドとはいえツルツル滑る登山靴で行くのは正直怖いです。

それにしてもへっぴり腰治らないかなぁ。。

クライミングの後、山小屋のお姉さんに登山靴かクライミングシューズどちらで登ったんや?
と聞かれて登山靴と答えるとよしよしと言う感じでした

やはりヨーロッパでは登山靴で登るのも大切と思われてるみたいです

夕方には晴れて来て気持ち良く下山しました

ヨーロッパ遠征 その5 Ecrins mountain range 8/9-10

シャモニーには見放されてるのか、今回も変な天気でずっと雨

ずっと雨予報のまま
水木金とずっと雨で絶望的




でガイドのジュロームさんやPeak Powderのエミリーさんから当初の計画はできないのでシャモニーから離れたところに登りに行きましょうとの提案を受けました。

8/9(水)
Leave for the Ecrins mountain range, further south. It is a 3 hour drive, heading towards Grenoble, then into the Oisans & Ecrins mountain range.
You will climb to the Chatellerets mountain hut tomorrow afternoon. Sleep in the mountain hut.

8/10(木)
traverse the Pic Gény – 3435m. Rock route ridge to reach the Soreiller mountain hut. Sleep overnight.

https://www.camptocamp.org/routes/54110/fr/pic-geny-arete-e
PD+

8/11(金)
climb the Aiguille Dibona 3131m and return to valley. Drive back to Chamonix. Sleep at Chalet Alpin.

https://www.camptocamp.org/routes/53906/fr/aiguille-centrale-du-soreiller-traversee-occidentale-greatergreater-centrale-greatergreater-dibona
AD

8/12(土)
morning rest, then head up to Torino mountain hut. Overnight

8/13(日)
climb the Dent du Géant. Return to valley.

https://www.camptocamp.org/waypoints/40554/fr/dent-du-geant

こんな感じ


シャモニーから3時間南に車で移動したEcrins山脈に来ました


途中のドライブインで
ジュースの種類がだいぶ日本とは違う。
オランジーナもありました。



やはりツールドフランスが行われてる自転車王国ですね。









普通北風吹くと空っ風なんで晴れるんだけどなぁ
と言ってましたが10度しか気温がなく秋のように寒いです
ただし南に降りても嵐の影響で土砂崩れが起きて通行止めになってました


自己責任で行っても良いよと言うのがフランスっぽいです
どこかの国のようにマスゴミや市民オンブズマンがすぐに行政がどったらこったら言いませんし、、






私は知りませんでしたがこの山脈のラ・メイジュと言う主峰がMont Blanc、マッターホルンとならんでヨーロッパの山を象徴するような山だそうです
独立峰のマッターホルンやMont Blancのなだらかな山容とは違ってとても荒々しい感じの山でした



ガイドのジュロームが働き始めたのはこの山脈でラ・メイジュが最も好きな山だそうです




人影は少なく、携帯の電波は入らず、マーモットの鳴き声が聞こえて、山小屋もこじんまりとして可愛くてラ・メイジュが目の前に見えて抜群に良かったです


スイーツが出るのがヨーロッパの山小屋の楽しみの一つです。







It's heavy storm in chamonix like the summer 4 years ago.
Therefore Leave for the Ecrins mountain range, further south. It is a 3 hour drive,
I headed to the Chatellerets mountain hut afternoon.
It's very quiet & beautiful place.
very different from chamonix
I heard marmot's voice first time
La Meige is one of the symbolic mountains.
Its shape is so dynamic.